真っ白でまったく飾り気のないワンピースを着て、くるりと一回転。ひらひらと裾を閃かせた余韻を残しつつ、彼女が微笑んだ。
「似合う?」
「あ…ああ…」
とってもよく似合っていて、言葉が思うように出てこない。衣服の白さのせいか、彼女から光が溢れ出てくるようで、自分は目を細めて微笑むことしかできない。
「んじゃ、これにしよーっと」
今日のデートはショッピングで、彼女が選んでいるのは今度のクリスマスパーティーの衣装だ。スポットライトの下で、間違いなく輝いているであろう彼女を想像する。そして、その隣の自分も。
「なに、ニヤニヤしてんの?」
不思議そうな彼女の肩を抱き、その額に軽く口づけた。