1) 告白現場をリポート!
物陰から様子を見守りながら、手にした小さな羊皮紙の切れ端に書き留める。なんの変哲もない羊皮紙だ。ただ、書いてすぐ後にそれが消えるということ以外は。小さめの鳥を使った羽根ペンは持ち運びに便利だが、すぐにインクが乾いてしまうのが弱点。おかげでインク壺をすぐに使えるように、持ち運べるようにと道具を作り出さなければならなくなった。乾かないインクを使えば良いとは思うだろうけど、世の中そう簡単にそんなものが作れるわけがない。いっそマグルの世界のものでも持ちこんでやろうかと考えたが、面倒なのでやめた。
そこには一組の男女がいて、女は木に寄りかかって、前を見据えている。両手は下ろしたままなあたり、いつでも杖を構えられるようにという心づもりなのだろう。対して男の方は、いかにもと云った調子で何かをしゃべっている。容姿は鑑賞に堪えないこともないが、どうも中身は聞くに耐えないどこからか聞いてきたような甘言を使うとは聞いている。見るからに、女は男を嫌っているふうだった。中身がどうかは女は知らないだろうが、おそらく本能で危険を感じ取っているのだろう。
不安要因は他にもある。それは女のネクタイが赤と金のグリフィンドール寮生であることを示していることと、男の方がその敵対寮、緑と銀のスリザリンであることもまた大きな要因のひとつだ。
いや、彼女の場合はそんなことは普段から当てはまらない。
問題は、これが、男の虚偽と虚栄と自尊心から行われている性質の悪い悪戯であるということだ。そんなことは情報網を駆使しなくても、簡単にわかる。男は女癖の悪い、加えて飽き易い、横暴で、我侭で、それでいて教師の信頼も厚い、優秀なスリザリンの監督生なのである。
「…レン?」
肩に置かれた手を払いのけて、どきどきと胸を高鳴らせながら、私は彼らのやり取りを見守り続ける。もちろん、男の方が無理強いでもしようものなら、即座に報復にでる準備はあるけれど、できるなら女の技量にまかせたいというのもーー
親心ではないだろうか。
「絶対ちがうって、それ」
なんでそんなことシリウスにわかるのよ。
「なんで振り向いてないのにシリウスってわかるの?」
二人とも邪魔しないでよ。今、いいところなんだから。
「なに、またリリーの告白現場の立ち聞きしてんのか」
いいからあっち行って。セブルスに悪戯すんでしょ? 早くしないと今日は彼、もう寮に戻るわよ。
「レンに隠し事はできないね」
「なんでバレたんだ?」
そんなもん聞かなくてもわかるわよ。あんたたちがここを通った時点でね。
「へぇなんでもお見通しってわけか」
そういうこと。だから、早く…
「あ、リリー!!」
慌てて私は女に向かって駆け出した。そばにつくまでものの数秒もかからない。それだけ近くにいたわけだけど。
「探したよ~。魔法史のあのすんごい長い課題終った? 答え合わせ、させてほしいんだけど」
明らかにホッとした顔のリリーと、笑顔を引きつらせる男。
「あ、お邪魔した?」
まるで今、そこにいることに気がついたように、男にむかってばつの悪い笑顔を浮かべてみせる。視界の端に見えたシリウスとリーマスがなんか顔を抑えて、影に隠れたけど、そんなに可愛くないかな。私。
「いいえ。いいの。もう、用はすんだから」
オロオロしてみせる私の手を引いて、リリーはさっさと歩き出してしまう。肩で風を切るその姿は凛々しく、揺られるまっすぐのエナメルが華やかさを加える。冷たい凛とした華やかさ、強さは彼女独特のものだ。清楚な容姿にして、気の強いその性格。しかし、分け隔てない公平な優しさ。どれをとっても完璧で、この少女が選ぶのはどんな男であるか、それが目下の私の楽しみである。
申し訳なさそうに慌てて男に礼をして、ひきづられるままに私たちは寮への廊下を急いだ。もちろん、これっぽっちもそんなことおもってやしないが。
廊下を少し進んだところで、リリーが話し出す。
「それで?」
急に言われたので、丁度今日の夕食はなんだろうとか考えていた私は反応が遅れた。
「あ、なに?」
「レンはどこから見てたのかしら?」
どうやら覗いていたのはバレていたらしい。案外あなどれない少女である。
「どこからがいい?」
この一言でわかったのか、リリーは秀麗な眉を歪めて、わかりやすくため息をついてきた。はたから見れば、それは映画のワンシーンのようでもあり、動作ひとつひとつに優雅さが伴う。がしかし、それは実体を知らないからこそ思えるのであって、見る人が見れば、それは非常に恐ろしくもある。
「だったら、最初から助けてよ」
そして、その実体を知っても付き合えるのが私である。
「いっつも危なくなるまで助けてくれないんだからっ」
睨むと普通の人の倍以上も迫力がある。なのに、それでもキレイだと感じてしまうのだから不思議だ。
「リリーなら簡単にあしらえるでしょ」
「他人事だと思って! ふる方だってね…辛いんだから」
ごめんね。でも、他人事なんだよ、リリー。私は告白されたことなんてないんだから。
「大体! なんで私ばっかり!? レンだってもてるのにっ」
「リリーは美人だからねぇ」
「私よりレンのが可愛いのに」
「冗談! 私はもてないわよ。そう見えるのは…趣味のせいかしらね?」
クスリと笑ってみると、立ち止まって私たちを見ていた何人かが、廊下をそそくさと逃げていった。おそらく、それが私の影の異名を知っている者。いや、知らない者の方が少なくなってきただろうか。
ーーホグワーツの情報屋。全学生を把握し、そのすべての秘密を握る者。
それが今のところの自分の評価だと思っている。
「差し引いても、レンは可愛いと思うけどね。私は」
「ふふっありがとう、リリー。私もリリーの裏の性格も含めて大好きよ」
わずかにその形の良い口の端がひくつくのを見ながら、私はまた意識を今日の夕食へと移した。
2) 変身薬の効果をリポート!
大広間へ向かっていると、ジェームズたち4人が反対側から歩いてくる。悪戯直後のジェームズはそれはもう隙があって、かわるがわる悪友たちを見回しながら落ちつきなく歩く。それでも人の通行の邪魔だけはしないのだから、まぁ立派なもんである。
ただ今日は、ちょっとおかしかった。彼らの間を普通にすり抜けてやりすごそうとした私たちの腕を彼かがそろって引っつかんだのである。
「え、何!?」
混乱しているリリーを横目で確認しながら、私は片腕を捕らえるシリウスを睨んでみる。彼は私を一瞥しただけで、あとは普通に歩いている。
「せめて前を向いて歩きたいわね」
そうこぼすと、リーマスがもうちょっと待ってねと囁いてくる。その瞳と声の悪戯な輝きにというよりは、私もリリーも視界に映る姿に目を見張った。もう午後の授業は全部終了しているというのに、この時間にこれだけの大人数が廊下にでてくるなんて、ありえない。
「シリウス、リーマス。そっちは頼んだ!!」
「おう、気をつけろ。ジェームズ」
直後、視界からリリーとジェームズとピーターの姿が消えた。
私はというと、風を切る音に目を見張る間に、いつのまにやら知らない古い教室に連れてこられていて。そこでようやく私も地に足をつく。今まで、この二人の両脇に抱えられていたのである。
「レン、何も言わずにこれをのんで」
みただけでわかるそれは、ポリジュース薬。変身薬だ。
「何やろうとしてるの?」
「いいから」
シリウスはソワソワと廊下を気にしている。リーマスは落ちついて、私を見つめている。
ちょっと考えてみよう。
さっきまで、リリーは告白…じゃなくて。そこからじゃなくて、廊下を歩いていたら、こいつらにリリーと二人で拉致られて、リリーはジェームズ、ピーターと消えちゃって、私はどういう経路でか、この二人に埃の匂いのするかび臭い教室に連れてこられ、ポリジュース薬を飲めと強要されている。
リリーはどうしているのだろう。逃げなければならないというのなら、たぶんジェームズといるのは正解だ。ジェームズなら間違いなく彼女を無事に寮へ連れて帰ってくれる。じゃ、私はどうしてここにいるのか。守るためにこの二人が変身しろと言っているというのは考えられない。そして、私が行動はともかく、リリーの幸せを一番に願っていることもこの二人は知っている。
ここから弾き出される解答は。
「リリーのためなのね?」
答えは、リーマスの苦笑ひとつで充分だった。理由はどうあれ、リリーを守るためというのなら、私は囮なのだろう。そして、これはおそらくリリーになる薬。
一気にあおる液体は喉を通りぬけ、順調に胃袋へと到達し、じんわりと身体に吸収されていく。
「ちょっと、これ、お酒入ってない?」
一瞬喉を通りぬける焼けるような感触に少し咳き込む。背中を優しく摩るリーマスの手は冷たい。シリウスはというと、ずっと廊下だけに意識を集中している。
「なんでシリウス怒ってるの?」
聞きながら身体が焼けるように熱くなる。感覚に逆らわないように深呼吸を繰り返し、熱も痛みも引き受ける。骨のわずかに軋みそうな音だとか、異常な感覚に声をあげ続ける内面の自分を無理やり押さえこむ。
「完璧だね。さすがジェームズ」
落ちついた、安堵の混じったリーマスの声に安心して私は目を開いた。常よりも白い肌が目に飛び込んでくる。憧れ続けたリリーと同じ白皙の肌だ。頭に手をやって、髪を引き寄せる。夕焼を水に浸してそのまま糸で掬い上げたような束は冷たくて柔らかい。
「鏡、ない?」
「大丈夫。リリーにしか見えないよ」
それを見たいんだけど。
「効果は半日って言ってたよ」
つまり、今すぐにはみなくてもいいってことか。
とりあえず立ちあがって、ローブを探る。あった。羊皮紙と、羽根ペン。
「何書くの?」
今、リリーの姿になっている。私はどんな感じだろう?
「ああ、書いておくんだ」
「そ」
短く答えて、落ちないようにしっかりと服の中に2つを捻じ込む。リーマスが慌てて視線を逸らす中、シリウスが大股で近寄ってきて、私の手を取った。
「リリーはそんなことしねーだろ」
「今は良いじゃない」
「よくない」
まだ怒っているのが光にあたってもよくわかる。端整なその顔が、怒り泣きしそうな勢いで歪んでいる。
「いくぞ」
手を掴んだまま、歩き出す。そんなふうに強く掴むと痛い。
「痛いわよ、馬鹿」
「馬鹿!?」
「逃げる前に、敵を把握させなさいよ」
シリウスが何か言って返す前に、彼は横へ吹っ飛んだ。
「まったく、せっかちでいけないよね」
「そ、そうね」
どうやらリーマスが何か投げつけたらしい。こいつが人狼であるということはずいぶん前から勝手に知っているけど、さっきのパワーもそこからくるのだろうか。
「僕たちもね、偶然聞いただけなんだけど」
ーースリザリンの例のグループがマグル狩りをしている。
聞いたことのない情報に、流石に驚いた。説明するのも甚だ馬鹿らしいが、実行する馬鹿がいたとは。
マグル狩り。
スリザリンの純血だと言い張る輩が始めたという本当に馬鹿馬鹿しい遊びである。開始は決まって教授会のあるときで、教師はほとんどいないホグワーツ内、混血を見つけて、リンチにかけるというおそろしい奴だ。最低の極み。そういうやつらに限って、成績じゃ混血にかないやしないんだから。
「そういえば、リリーってスリザリン生かなり振ってるもんねぇ」
「レンが邪魔してるってのも有名だよ」
「あらぁー邪魔してるんじゃなく、襲う前にリリーを助けてあげてるだけなのにねー」
事実である。リリーに触れないように、先回りして今来たかのように声をかける。その他いろんな方法をとってるけど、そうか、有名になってなのか。
「だから、レンもそのままの姿じゃものすごく危ないの」
「で、大人し目のリリーとして逃げろって?」
囲まれて、大人しくしているような人間ではないとこのふたりほどよく知っている者はいないだろう。むしろこの姿で暴れたら、リリーに怒られてむしろ怖い。
「まぁうん。リリーも怖いけどね?」
でも、やっぱり我慢できるかは自信がない。しかし、暴れてはのちのちのリリーになんらかの報復の行く影響が高い。
「リリーのフリ、してたらおもしろい情報あげるけど」
「このホグワーツに私の知らない情報なんて無きに等しいわよ」
取引の材料になるわけ無いでしょ。そういうと、リーマスは懲りずににっこりと微笑んだ。
「シリウスの好きな人って、知ってる?」
なんだ。
「知ってるわよ」
イヤになるぐらいよく知っている。そして、その相手とどれだけ釣り合うかも私がよく知っている。むしろそうなってくれた方がいいかもしれない。美男美女カップルなんて、考えるだけでホグワーツ名物になりそうな気がする。
「えーじゃあ、ジェームズの好きな人」
「知ってる」
そして、こちらも成績優秀品行方正悪戯好きで、リリーの手を妬かせる問題児。この二人に好かれるなんて、リリーも災難ねーと笑ったのはつい先日のことだ。
「なんだ。つまんないの」
「そうね、リリーが誰を選ぶのか。楽しみじゃない!?」
それだけでもフリのし甲斐はある。そういうと、そうだねと少し寂しそうにリーマスは微笑んだ。これは、もしかしてリーマスもリリーが好きなのかもしれない。美少女だもんね、リリー。
無事にグリフィンドール寮まで逃げおおせた私達は、マグル狩りに乗じてスリザリン生にこっそりいくつか悪戯をしかけ、実行している奴の顔と名前をインプットし、談話室で堂々とリリーの姿のままリーマスとしゃべっていた。シリウスはずっと拗ねている。
「その羊皮紙に書いた文字ってさ、どこに出るの?」
「聞きたいの?」
リリーの笑顔のまますごんで見せると、そっくりだと手を叩かれる。リーマスはまったく変わらないで接してくれていた。
この姿で困ったこと。
リリーが本当にもてるのだと最認識してしまった。いるだけで視線が集まるし、知らない奴に呼び出しくらうし、挙句いきなり廊下で告白されたりもした。普段見ていることの当事者になってみると、やっぱり大変だなーと思ってしまう。
「聞きたいね」
リーマスの姿が暖炉の炎に照らされ、少し怪しい影を持つ。そうしているとき、彼はとても子供らしい空気を纏うのだ。いつもの得体の知れない優しさではなく、悪戯をしているときにみせるのであろうあの空気。しばらく二人で見詰め合い続け、どちらが先に目を逸らすかというゲームへと変化する。
沈黙は時に重くのしかかることが多い。だが、相手によってはそれも心地好い空間へと変化するのでは無いだろうか。たとえ、一番近くにいる人が妙にイライラしているということがわかっても。
「シリウスはなんでさっきからイライラしているか知ってる?」
「さぁ?」
聞いたのは私。とぼけてみせるのはリーマス。
「それはね、愛しい人が恋敵と一緒にいるからよ」
笑って、カップのコーヒーを飲み込んだ。白い陶磁に残る茶色い線は、緩く波を打ちながら、幾重にも連なる。遠景にみる山の影みたいだと少し思った。飲みこんでしまった後ではどうしようもないが、カップの中を見て占いでもやってやれば暇つぶしになったかもしれない。トレローニー先生のくだらないまねじゃなく、もっとロマンチックな奴。男って奴はそういうのが好きだったりするんだ、案外。
「お前、気づいてたの、か?」
「僕もレンはもっと鈍いと思ったよ…」
目の前の二人は呆然と目を見開いて、私を凝視している。まともに正面から見るとこの二人もけっこうもてる部類なんだが、今のこの姿はどうにも間抜け面で、笑いがこみ上げる。
「レン?」
「笑うところじゃないと思うな」
「ご…ごめ…っく…くくく…」
我ながら性質の悪い。どうしてスリザリンにならなかったかな、私も。これでも一応みんな好きだ。ジェームズもシリウスもリーマスもピーターも。でも今は、やっぱり女友達が一番で、リリーが一番大好きで、一番大切なんだ。家族みたいな存在、とでもいえばわかるだろうか。
「心配し無くても直にジェームズもリリーも帰ってくるわよ」
ピーターはすでに自室で眠っていると聞いている。この二人からではないけれど。
「この姿だけじゃ、身代わりにならなくて悪いわね」
「は?」
「身代わり?」
「リリーは可愛いけど、まだ貴方達には渡さないわよ」
二人が狐につままれているような顔をしている中、談話室のドアが勝手に開いて閉じた。
「おかえりなさい、リリー」
「え、レン…?」
空中に急に現わした二人にさして驚くでもなく、飛びついてきたリリーを笑顔で抱きしめると、いぶかしげなその顔があがった。綺麗な翡翠の瞳が不安にゆれる。
「どうして私の姿をしてるの…?」
「ちょーっと事情があってね」
「教えてくれないの?」
「私もきちんと順を追って説明してほしいものだわね、ジェームズ?」
シリウスの隣に座る眼鏡に問いかけると、その笑顔がわずかに引き攣る。
「リリーが二人いるなんて、夢見たいだよ!」
目を輝かせている彼はともかく、シリウスとリーマスが目の前で密談しているのも気になる。
「なんで、リリーの姿にしたわけ? おかげで暴れらんなくて、こっちはストレス溜まりまくってるんだけど」
心配そうに縋りついてくるリリーに安心するように微笑む。いつもならそれでほっとした表情を浮かべてくれるんだけど、今日は姿が自分というせいで混乱と動揺をしている。
「それは、レンのが危険だったからだよ」
当然のように言われて驚いたのは、ジェームズ以外のほぼ全員と言っても差し支えないだろう。談話室には他に人がいないし。
「君は何人の弱みを握っているんだい。ここぞとばかりに復讐しようとしている輩が多かったよ?」
「そりゃー…ほとんど全部かな? 校長だけがわかんないんだよねー」
得体の知れなさから、私はあの校長を完全には信用していない。
暖炉の火までが不安げに揺れる。心配しなくても、成績も別に良い方とは言い難いし、何かあったら即座に逃げるつもりだ。
「たとえば、ジェームズが最近悪戯に参加せずに図書室で何か調べているとかね」
ギクリとした表情をみせたのはシリウスだけだ。リーマスはほんのわずか眉を顰めただけで、すぐにいつもの笑顔に戻る。食えない奴らだ。
「まー私に関係ないけどね」
「そーいうところが、余計な輩を刺激してるんじゃないかなー?」
ジェームズに笑顔で対抗して、尚且つリリーを一人占めするように抱きしめてやる。あ、微妙。やはり、姿が違うと効果も半減か。
「リリー、そろそろ休もうか。今日は疲れたでしょう?」
耳元で囁くと、彼女は肯いて直に立ち上がる。手は私を捕らえたままだ。
「そうね。おやすみなさい、ジェームズ、リーマス、シリウス」
「明日、昼頃に森で会いたいわね。悪戯仕掛人さん?」
言外にいろいろ含ませると、ジェームズがわかったと頷いていた。
悪戯の効果がきれるのはもう少し。
「リリー、記念に写真でもとっておこうよ!」
「そうね」
寝て起きたらもとの姿。そう、思ってぐっすりと眠りに落ちた。
1) 告白現場をリポート!
公開(2003-02-14)
微妙にリリーさん救出後を追加。
改訂:2003/03/18
2) 変身薬の効果をリポート!
これをシリウス夢といって、いったい何人が信じるでしょう!?
告白されまくって追われまくって困るリリー。結局勝者は主人公でそれはそれで困るシリウス。
というネタをいただきまして。試しに書いたら、あらびっくり。この主人公、情報屋です(笑
しかも、例によって、超鈍感。突発的に始めたので、突発的におわります。
もしかすると、悪戯を仕掛けたいだけかもです、私が<ぇ。
(2003-03-18)