幕末恋華>> 原田左之助>> (待ち時間) - 天の数歌

書名:幕末恋華
章名:原田左之助

話名:(待ち時間) - 天の数歌


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.5.8
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:296 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

前話「待ち時間」へ p.1 へ あとがきへ 次話「(待ち時間) - 歳祝い」へ

<< 幕末恋華<< 原田左之助<< (待ち時間) - 天の数歌

p.1

ひとふたみよ

いつむよなな

やここのたり

ふるべゆらゆら



ふるべゆらゆらと

ふるべ





「なんだそれ?」
 壬生寺の境内で俺を膝枕する彼女が詠う文句は耳に心地良く。体の中までさやさやと浸透していくよう。

「元気の出るおまじない、かな」
 夕陽を受け、柔らかく微笑む彼女の柔らかな膝に体を預け、両の目を閉じる。

「元気な左之助さんが大好きなの。だから、早く元気出してね」
 言わなくても気が付いてくれたことが何より嬉しい。なぁ俺はそんなお前が。



 再び彼女が詠いだす。子守歌のように、優しく柔らかく包み込んでゆく。



ひとふたみよ

いつむよなな

やここのたり

ももちよろず

あとがき

数え歌第1弾!~~貴方に送る応援唄。
続きません。なんだか突発的に数えたくなっただけです。
(2006/05/08)