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書名:シリウス・ブラック
章名:Instrumental

話名:ばれんたいん


作:ひまうさ
公開日(更新日):2007.2.14
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:344 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 ホグワーツ中がバレンタインに沸き返っている中、私はいつも通りにそこにいた。

 手元にはリリーに借りた恋愛小説。本の中もバレンタイン真っ直中。

 そして、彼が来る。顔を向けると眩しいくらいの笑顔を向けてくる。

「今日、何の日か知ってるか?」
 こくりと頷いて、ローブのポケットから小さな包みを差し出したら、ものすごく驚いてから嬉しそうに受け取ってくれた。

「チョコじゃない、けど」
「サンキュ」
 包みを開けた彼が、笑顔のまま強ばる。

「あー…一応聞いて良いか?」
 包みの中には、胃腸薬一瓶。と、小さな小さなチョコレートの一片。

「いっぱいもらうって、聞いたから」
 他の人のは受け取らないって言ったシリウスに驚いていたら、チョコを口に放り込んでからキスされて。

「こっちで十分」
と、言われてしまいました。

あとがき

書いている方が恥ずかしくなるInstrumental。
でも、嬉しいメッセージもいただいたので久々に。
(2007/02/14)