ハリポタ(親世代)>> 読み切り>> 親世代 - ごーるでんうぃーく

書名:ハリポタ(親世代)
章名:読み切り

話名:親世代 - ごーるでんうぃーく


作:ひまうさ
公開日(更新日):2007.5.10
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:712 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 日本から手紙が届いた。こっちは大量の課題でおおわらわだってのに!

「ちょ、聞いてよ~!」
 彼らの部屋の扉を開け放ち、つかつかと歩み寄る。

「さっき日本の友達から手紙来たんだけど!」
「ここ、男子寮だよね」
 怪訝な顔をしているリーマスを通り過ぎ。

「気にしない気にしない。そんなことより」
「おまえはもうちょっと遠慮しようぜ」
 ニヤニヤ笑っているシリウスに手紙を突きつける。

「日本じゃ、ゴールデンウィークだったって」
「あぁ? なんだ、それ」
「休み! 長いときは1週間も続くのよ。今年は4連続だったみたいだけど」
 ずるくない!?と詰め寄ると、まあまあと周囲と正面からなだめられた。

「じゃあ、お休みにしちゃえばいいじゃん」
「駄目よ。リリーは監督生なのよ? 怒られるに決まってるじゃない」
 休みたいが、親友の怒る姿は見たくない。美人なだけに彼女が怒るととても怖い。

 そんな葛藤をしている私にジェームズが何かを差し出した。

「そんなに言うなら、やすませてあげてもいいよ」
 休ませて、あげるって。

「何の効果があるのよ?」
 課題をやる気のないジェームズと課題がさっさと終わってしまうシリウスはずるい。

 人が大量の課題で苦しんでいる間に、また悪戯グッズなんか作って。

「それは飲んでからのお楽しみさ!」
 めいっぱいに瞳をキラキラさせているジェームズから身を引く。そんな目で見られたら、余計に飲みたくない。

「お、お邪魔しまし」
 扉へとかけよりかけた私の肩を抱くように、シリウスが引き寄せる。

「まあまあ」
「まあまあじゃない! 実験台はいやぁっ」
「死にはしないって」
「絶対にいやぁぁぁっ」
 文句を言う相手を間違えた。と必死で逃げ出してから、私は深く反省した。

あとがき

時期とかホグワーツのイベントとか完全無視です。適当です。
そういえば黄金週間って日本特有かなぁなんて考えて。
最初は文句を言うだけだったのが、いつのまにやら。
この主人公、反省しても繰り返しそうとか考えたのは秘密です。
(2007/05/10)