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書名:いただきました
章名:読み切り

話名:つばめさんからの頂き物 - これから始まる物語


作:つばめ様
公開日(更新日):2003.1.4
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:1080 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚
ときメモGS葉月夢




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p.1

   あれから1年が経った…

  4月の入学式…あの教会でぶつかった少女…

  ずっと探し続けたあの笑顔…

  今は俺の隣で微笑み続ける…

  おまえは気づいているのか…

  あの約束を…おまえは覚えているのか?俺を…



 「葉月くん!おはよう」
 「…ん?なんだ、おまえか」
 「冬休みなのに公園でお昼寝?風邪ひいちゃうよ?」
 「…別に…寝てない…考え事してた…」
 「考え事?どんな?」
 「…教えない…」
 「ケチ!!」
 「…あっ…おまえ今から時間あるか?」
 「ん?あるけどどうしたの?」
 「正月だし…初詣行かないか?一緒に」
 「初詣?でもわたしこんな格好だし…」
 「…気にするな…行くぞ」
 「あ!待ってよぉ」



   初詣なんて何年ぶりだろう…

  人ごみが苦手な俺はもう何年も初詣なんてしたことがなかった。

  初詣で願うことなんてなかったから…

  あの頃の俺は一人ぼっちで、願いなんて叶わないと決め付けていた…

  でも今年は違った…あいつを見つけられたから…

  神様がもし本当にいるなら…俺のたった1つの願いを叶えてくれ…

  俺の願いはただ1つ…あいつが笑ってくれる事…

  その願いを叶えてくれるなら…



 「葉月くんは何をお願いしたの?」
 「…なにも」
 「せっかくお参りに来たのに?じゃあ何してたの?」
 「おまえのおでこのシワ、見てた」
 「…シワ寄ってた?」
 「…寄ってた。必死な顔で願い事してたな…」
 「そ、そうかな?」
 「叶うといいな。おまえの願い事…」
 「うん。葉月くんの願い事もね」
 「俺の願い事?」
 「うん。何か1つでもあるでしょ?願い事。それが叶うようにわたしもお願いするね」
 「…おまえ…ヘンなヤツだ。…じゃ帰るぞ」



  俺の願い事…これはいつか叶えられるだろうか…

 叶えられるなら…大切にしたい…

 俺の願いはおまえ…だから、今以上に大切にしたい…

 やっと深い森を抜けて巡り会えたから…





         Fin

           2003,1,1 A HAPPY NEW YEAR

           GS BOX For Girl's Side@WARDS BY TSUBAME

あとがき

年賀でいただいたものだったり…(笑。
今頃で申し訳ないです。ちょっと、無駄な葛藤をしてたんです。
いただき日:2003/01/04