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書名:読切(二次)
章名:読切

話名:スケッチブック(Webマンガ) - ティーのスケッチブック


作:ひまうさ
公開日(更新日):2009.6.12
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:613 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚
mikiさんのスケッチブックより

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p.1

 真正面から無遠慮に吹きつけてくる風を、私は両目を閉じて迎える。

 開けた窓の外には部屋の中とは大違いの色鮮やかな世界が広がっていて、誘われるままに私はスケッチブックとペンを手にして、窓枠を乗り越えた。

 とん、と地面に着いた足を、柔らかな青草が受け止めてくれる。出てきたばかりの窓を見上げると、窓から黒い服の人が両手を振り上げているけれど、私には何も聞こえない。

 他の人は、よく聴こえないのかと尋ねてくるけれど、私にはよくわからない。



 聴こえるって、何?



 危ないからと止められている屋敷の外へと抜け出す。灰色のアスファルトに伸びるいくつもの影の間を縫うように走っていったけれど、行き先なんて考えてなかった。そもそも屋敷の外なんて知らないから、どこへ行きようもないのだけど。

 風に煽られた自分の金の髪がふわりと私を追い越し、空に舞う。一緒に動かした視線が空を捉え、すぐに下へと降りた。

(何?)
 空に溶けて届く、かすかな「それ」が何なのか。わからなかったから知りたくて。知りたいから私は「それ」を追いかける。

 「おと」がなんなのか、私にはわからなかった。聴こえないということがどういうことは、私には分からなかった。それはどんな本にも載ってないし、誰も答えてはくれなかった。



(あれは、なに?)



 誰も教えてくれないのなら、自分で見つけるしかない。だから、私は答えを探しに出かけることにした。

ーー空に溶けて届くこれが何なのか、知るために。

あとがき

拍手で公開。
(2009/06/12)


mikiさんのスケッチブックより
ティーの回想を勝手に妄想(まて
(2009/07/09)

こめんと閲覧

  • コメント遅くなってごめんなさいっ!
    設定そのうち送りますので少々お待ちを☆(何
    (2009-07-14 20:46:00 Petit-kuri)
    • 事情は存じてますので、大丈夫ですよ~
      てか私も設定まとめてない
      まとめたら送ります
      (2009-07-14 21:17:00)
  • 模試の最中は暇だから(笑)
    下手じゃなければ何人が書いてもいいんじゃない?
    人によって世界も変わるし。
    読んだ人=世界の数ですよ。
    (2009-07-11 10:58:00 ETO)
  • ノベルだねぇ。
    許可とって全部書いたらどうさ?
    雰囲気は結構でてますよ。
    (2009-07-11 10:50:00 ETO)
    • 作者様にも続きOKもらってますが、実はまだ設定不明が多いので難しいです
      本人も小説書いてるしなぁ~


      つか、コメント早っ!
      (2009-07-11 10:54:00)
  • 二次創作万歳(何
    (2009-07-11 10:51:00 落葉 剛)
    • 7月11日 10:56
      二次万歳琦
      そう言っていただけるとホッとします溿
      (2009-07-11 00:00:00)