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書名:GS
章名:読切・他

話名:GS4@柊 - あなたとフォークダンス(仮)


作:ひまうさ
公開日(更新日):2022.4.8
状態:公開
ページ数:2 頁
文字数:511 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚
デフォルト名:小波/美奈子
1)
柊くんとときめき体育祭っぽいもの
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p.1

 初夏の風が小さな渦を足元で作っている中、柊くんは私の手を取った。

「姫、お手をどうぞ?」
 そう言って微笑む柊くんは格好良くて、どきどきする。

 学校での柊くんは、劇団はばたきの座長の時とは違って、普通の男の子になる。

 役ではなく、普通の。そうすると、彼はとてもおちゃめで可愛い人なのだ。

「えっと、その…」
「ふふっ、美奈子さん。赤くなって、可愛らしいですね」
 絶対面白がっているってわかっているのに、私は視線を外せない。

 だって、この笑顔を見たら、視線をそらすなんてできるわけない。

 学校でしか見られない柊くんの顔。

「…ずっと、こうしてあなたを見ていたいな…」
 小さく零された声がまるで心を読まれた気がして、目を見開いた。

「っ、もう、からかわないで!」
「ふふっ」
 素の柊くんの笑顔を皆に教えてあげたいと思っていたのに、今はそうしたくない。

 私だけに向けてほしいなんて、おかしいな。

p.2

(柊視点)



 僕があなたをからかっていると美奈子さんは言うけれど、そんなことはない。

 僕はいつでもあなたの視線を独り占めしたくて、必死なんです。

 それをあなたに見せないのは、僕が役者で、ただの男だから。

 美奈子さん、どうか僕に見惚れて、虜になって。

あとがき

ついったーで見かけた柊くんに触発されたので。
衝動的に、公開。
許可取得済み。
ありがとうございます。


https:twitter.com/r_t_s_y_/status/1511668001786916868



2022.4.8