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書名:GS
章名:読切・他

話名:GS4@御影 - 小次郎さん、誕生日おめでとうございます


作:ひまうさ
公開日(更新日):2022.5.25
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:914 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚
御影真告白後。
付き合って初めての御影小次郎誕生日。
遠恋中。かな?

甘くしようと思ったが、甘くなかった気がする。
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p.1

 日付が変わる一分前、私は通話ボタンを押した。数回の呼び出しコールの後。

「いてて…」
 軽い痛みを訴えた彼の声に、慌てる。

「大丈夫ですか?」
「ちょっと爪先ぶつけただけだし、平気だ。で、どうした、こんな時間に」
 いつもはこんな時間に電話をかけないから、慌てさせてしまったことに少し罪悪感が滲む。

「その、ちょっと声、聞きたくて」
 向こう側から返される前に、言葉をつなぐ。

「だめでしたよね、平日ですし、明日も小次郎さんは朝早い…」
 苦い笑いで誤魔化そうとした私の声を落ち着いた声が遮る。

「ダメじゃねぇよ。ダメなわけない。他でもないお前の電話だ。嬉しいに決まってる。ーーありがとな」
 落ち着いた彼の声に、ホッと安堵の息が溢れる。

「…本当は会いに行けたら良かったんですけど」
 お互いの生活はまだ始まったばかりで、頻繁に会いに行く余裕はない。だから、電話だけでもと思ったのだが、思った以上に声を聞いたら私のほうが会いたくなってしまった。

「そっちの生活はもう慣れたのか?」
「ええ、まあ…」
「さすが俺の真面目ちゃんだ」
 柔らかく優しい彼の声に、ぎゅっと胸が締め付けられる。今すぐ会いに行きたいけれど、何もかもを放り出してしまう私では彼の隣に立てない。だから、今はこれだけ。

「小次郎さん」
「なんだ?」
 時計の針が丁度深夜零時になった。

「誕生日おめでとうございます。大好きです」
「一番最初に言いたくて、こんな時間に電話しちゃいました」
「私、小次郎さんに出会えてよかった」
「あなたを好きになって良かったです」
「これから先もずーっと一緒にいてくださいね」
 一気に言祝ぎ、締めの言葉を紡ぐ。

「おやすみなさい、小次郎さん」
 そのまま通話を終了しようとしたら、慌てた声が飛んできた。

「待て待て待て、切るなよ!?」
 どうやら、照れ隠しに切ろうとしたのはバレていたらしい。

「あー…まずは、ありがとな。こんな嬉しい誕生日プレゼントは初めてだ」
「プレゼントは別に送ってあります」
「流石だな。ともかく、だ。誕生日って言うなら、もう一つだけ、いいか」
 それから、伝えられた願いに、嬉しくて泣きそうになったのは私の方だ。



ーー今度の週末、会いに行く。デートしようぜ。

ーーはい!





あとがき

支部で先に公開して、本サイトに置き忘れてた(おい
先生BD記念SS。
お仕事中の妄想らくがきを形にしたもの。
ホントは電話えってぃな感じにするつもりだったけど、影も形もない。
なぜなら、たぶんそこまで先生にはまっていないから?


ちょっとキャラブレブレで申し訳ない感じ。
たぶん若の担任が事件起こしたりしなければ、先生にもはまれたかも?
それとも、年・・・かな・・・・・・・


読了ありがとうございました。


2022.05.25というか26 ひまうさ