学校からの帰り道を歩いていたら、後ろから走ってくる音に立ち止まって、振り返った。よく知っている足音だったから。
「サエさん、部活は?」
私とサエさんは付き合ってるけど、テニス部の彼と帰宅部の私は別々に帰ることにしてる。
「今日はないんだ」
追いついた彼と並んで、また歩きだす。少し歩いて、それが初めてだと気付いた。
「初めてだね、こういうの」
言ってみると、彼はそうだねと笑った。
「今日は特別」
「え?」
気がつけば、手を握られていて。ほんの少し頬を朱に染めて。大好きな笑顔で笑ってくれた。
久々にテニプリ書こうと思ったら
サエさん出てきたー!
初めての一緒に下校!!とかっ
爽やかに追いかけてきてくれるって
そんな夢を見てもいいですか?