普通に遊びに行ったら、はーさんと言う人は眠っていた。
折角遊びに来たのに。
隣に座って、彼女の出してくれたトロピカルジュースを飲む。
夏の庭に明るい黄色の飲み物はよく映える。
気がつくと、いつのまにか起きていたはーさんに手元を覗きこまれていた。
「いーなぁ、いーなぁ!!」
奥に向かってはーさんが言うと、盆に二つめのトロピカルジュースを乗せて、少し怒ったような顔で彼女が言った。
「お仕事サボってる人の分はありませんっ」
見守っていたら、手元のグラスが取り上げられた。
「はーさんっ」
「だってくれないんだもん」