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書名:シリウス・ブラック
章名:読み切り

話名:a little


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.5.8
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:216 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 じりじりと、地面に影を焼き付けそうな日差しの中で深くため息を吐く。

「どうした?」
 暑いから、少しだけ離れてほしいけど。

 背中に触れている彼の背中の感触がなくなってしまうことが少しだけ、淋しい。

「あの、ね」
 言いたいけど言いたくない。

 待っているシリウスを前に言葉が出ない。

「な、んでもない」
 声を絞り出した私を怪訝そうに見た後で。

「暑いな」
 とだけ彼は呟いた。

 やっぱり離れる気はなさそうです。

 嬉しいけど暑い。暑いけど、嬉しい。

あとがき

GWは暑かったですね。
鼓動の速度と体温の上昇率って関係あるんでしょうか?
てことは、鼓動がゆっくりになると低体温になるんでしょうか…。←関係ない。
(2006/05/08)