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書名:テニプリ
章名:読み切り

話名:B-girl@リョーマ - 石切り


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.5.15
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:229 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 ひゅんっと水面を小石が跳ねてゆく。

「腕は鈍ってないね」
「あったりまえよぉ~」
 彼女は河原に座り、小石を数回手の上で弄ぶ。バスケを止めてから何年経とうと、変わらないのだろうと思う。

 俺も石をとり、水面を走らせる。

「…リョーマこそ、腕鈍ったんじゃない?」
「うるさいよ」
 彼女の小石が跳ねた数より、一回少ない。

 いつもいつも彼女にはほんの少し、手が届かない。

 手加減されているようで、でもそれが心地よくて。

 ねえ、いつかそこに追いついたら。

 俺のものになってよ。

あとがき

何となく「B-girl」シリーズでリョーマ。
(2006/05/15)