隣の席の人はとても老けていると思う。とてもじゃないけど同い年とは思えない。それだけ苦労しているのかもしれない。
なんといってもテニスの名門といわれるこの立海付属のテニス部で、副部長をしているほどなのだから。
だけど、いくらなんでも老けすぎだと思う。
「真田君」
「なんだ?」
「絶対生まれる時代間違えたよね」
うわ、不機嫌になった。でも構わずに続ける。
「テニスより剣道着とかのが似合いそう」
「今度一緒に花火大会行かない?」
浴衣でさ、というと微妙な顔をされた。
「夏はインターハイがある」
「知ってる」
「合宿もあるんだが」
「知ってるって。でも、一日だけ休んでよ」
何故、と強い目で問われ、素直に返す。
「真田君の浴衣が見たいから」
絶対和装のが似合う
このあとは好感度によって選択肢が分かれます
1.一喝されて断られる
2.顔を背けて了承される
(ウソです。選択肢なんてありません)
立海話の練習。今回は真田。
つか、ダメだ。誰だ、この人。
(2006/05/31)