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書名:幕末恋華
章名:読切

話名:恋華@服部 - ほら、かわいい


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.6.12
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:468 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 あの人はいつも静かにそこにいてくれる。何も言わずに守ってくれる。

 それが嬉しい反面、信用されていない気がしてイヤだと思うのは天の邪鬼な自分だ。

「服部さん、私自分の身ぐらい自分で守れます」
 巡察の帰り道ぽつりと漏らすと、苦笑と共に頭を撫でられた。

「子ども扱いしないでくださいっ」
「そうじゃないんだけど、気に障ったようならすまない」
 簡単にこうやって謝られるのが嬉しい反面、なんだかそれも宥められているような気がして。

 だったら、もういっそ奇襲でもかけてやろうかと睨みつけた。

「!?」
 かすめるような熱が口許を通り過ぎ。

「…服部さん…?」
「ごめん、つい」
「ついじゃありませんっ」
「だって可愛いからさ」



 かっ



「可愛くなんかっ」
 大きな声で反論しようとすると大きな腕で引き寄せられて、抱きすくめられる。

「かわいいかわいいかわいい」
「…止めてください」
「ほら、かわいい」
 いつもこうして私の方が負けてしまう。だから、やっぱり服部さんはずるい。何がだからで、何がやっぱりかは答えられないけど。いつもいつも見透かしてるみたいな服部さんが大好きです。

あとがき

れんしうです。れんしゅー。なんとなくこの人は好きです。
つか、仕事中にこの二人は何をしているんだか…u
そんで、私の話の褒め言葉に「可愛い」が多いのは、綺麗よりも可愛いの方が恥ずかしい気がするからっ
(2006/06/12)