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書名:幕末恋華
章名:土方歳三

話名:七夕祭り


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.6.26
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:231 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 縁側で涼んでいたら、低い声がかけられた。

「珍しいカッコしてるじゃねぇか」
 いつもの平服ではなく、浴衣姿の私に土方が眉を顰める。

「地主神社で七夕祭りがあるんだそうです」
 ぴくりと眉目が動く。

「一緒に見廻りに行きませんか」
 見廻りは名目で、格好からして遊ぶ気満々なのはわかっているだろう。それでも、私はこの人と行きたい。

「行きましょう、土方さん?」
 断られても良い。この人がどんな答えを返してくれるのか、それが知りたい。期待に満ちた私の前で、土方は深い息を吐いた。

あとがき

地主神社は縁結びの神社だそうです。
土方さんの答えは自由に妄想してくださいv