読切(二次)>> 遙時3>> 遙か3@弁慶 - 夢のよう

書名:読切(二次)
章名:遙時3

話名:遙か3@弁慶 - 夢のよう


作:ひまうさ
公開日(更新日):2006.9.11
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:414 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 薬草の中でぼんやりと空を見上げる。少し澄んでいるように思える空気は元の世界になかった。こちらの世界で暮らすようになって、そろそろ一年が過ぎようとしている。

 季節は秋。

 肌寒くなってきた空気に自分で肩を抱きしめる。

「こんなところにいたんですか」
 穏やかな声音と共に、後ろから包み込まれる。

「何を考えていたんですか?」
「弁慶さん」
 押し隠した声音の中、どこか不安そうな彼の腕をきゅっと掴む。

「早いなぁ、って思って」
 すべてが終わってから、まだたったの一年。出会ってからまだほんの数年。だけど、弁慶さんの存在は私の中ですごく大きい。

 それはとても幸せで、時々夢かと疑いたくなる。

「まだそんなことを言っているんですか?」
「だって」
「こんなところにいるからそう思うんですよ」
 体が宙に浮き上がり、力強い腕の中に抱え上げられる。

「きゃっ!」
「さあ、早く僕たちの家に帰りましょう」
 温かい我が家で、いくらでも夢ではないと教えてあげましょう。

あとがき

遥時3から、弁慶ED後。
あれ? 何で微エロに…。
(2006/09/11)