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書名:幕末恋華
章名:永倉新八

話名:俺流ばれんたいん


作:ひまうさ
公開日(更新日):2007.2.14
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:337 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚
デフォルト名:桜庭/鈴花
1)
永倉風ばれんたいん

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p.1

 あの人からその話を聞いて、俺はすぐに彼女を甘味処へ誘った。

「永倉さんの驕りですか?」
「ああ、好きなだけ食っていいぜ」
「やったっ」
 目の前で幸せそうに団子を頬張る彼女はすげェと思う。たったそれだけで俺を幸せにしちまうんだからな。

「永倉さんも食べてくださいよ」
「俺ァいいんだよ」
 なんでですかと言いながら彼女が口に団子を入れる。そのちっこい体のどこに入るんだか。

「オメーがそうやって幸せそうに食ってるの見てるだけで、俺は腹ァ一杯だ」
「んくっ!?」
 喉に団子が詰まったらしい彼女は、それを飲み下してからも顔を染めたままで。

「いいいきなり何言うんですか!?」
「はははっ、いいから食えよ」
 変なこと言い出さないでくださいよと言いながらも、美味そうに団子を食べる彼女が愛しいと思った。

あとがき

一応梅さんにバレンタインの話を聞いてという設定ですが、バレンタイン関係ない話ですね。
まあいいか(いいのか?