光の中でただお前は眩しくて。
この光の中から連れ出したら、俺も輝けると思った。
「雪――っ! 珪、雪だよ!!」
外にでたとたんに駆け出して、空を仰ぐ姿はまるで子供で愛しくて。
「雪なんて、珍しくないだろ?」
「そりゃ~毎年見てるけど! 今日は特別!!」
何が特別なんだか。
苦笑して近づくうちに白い欠片はいくつもお前に降り注いで、いつか見えなくなりそうな気がして怖くなった。
雪の白さがまた、春霞を輝かせる。赤いコートが白で埋まって、朝焼け色の髪が白く染まって、お前の吐息までも雪に埋められて。
「…冷たいね」
引き寄せた腕の中で、そう言って赤い舌を出してお前は笑った。
「雪、食べたのか」
「うん。冷たい」
近づいて見ると、雪が積もってもお前はお前のままだ。吐き出される吐息もすぐに白く変わるのに。春霞は春霞のままだ。
「温めてやろうか」
重なりかける顔の目の前で、なにかを見つけた瞳が輝く。
「雪の結晶ってさ、綺麗だよね」
一片が春霞の鼻の頭に落ちる。冷たさに目を瞑ったところで、笑いながらそれを掬いとる。
「…冷たいな」
「ずるっ!」
「分けてやる」
今度こそ逃げないように捕まえた腕の中で、雪よりも甘いキスをする。降り積もる雪を溶かすほどの熱いくちづけを交わす。
「冷たかったか?」
「…雪、積もってる」
「中、戻ろう」
「…うん」
繋いだ手は二人とも冷たいけど、どこか温かい気がした。
彼かがどこから来てどこへ戻ったのか。私も知りません。
つーか、短っっっ
しかもクリスマスに関係あるんだかないんだか(笑)
初雪?…違うような気もする。
そういえば、はばたき市は大雪にならないですよね?
うわぉう!どうしましょう!!(どーもしない)
完成:2002/12/24