庭に水を撒いて、バケツに水を汲んで、蝋燭に火を点す。
ぽぅと闇夜に浮かんだそれに、彼女は細長い棒を少し翳した。
闇の中だからなのか。火が付いたとたんにパチパチと弾けながら、綺麗な光の帯を描き出すモノに、彼女が歓声を叫ぶ。
「はーさん、綺麗!」
「そーね」
ぐるりと円を描く彼女の手元から帯が続き、極彩色の帯を描き出す。
「あんまり振りまわすと危ないよー」
「あはは、キレーっ」
普段は冷静な彼女も、こういうときは年相応になるらしい。
あまり長くは保たない花火が消える頃、私も別の花火に火をつける。
しゅー、ぱちぱち
「きゃーっ」
気まぐれで買ってきただけだったけど、たまにはこういうのもいーなー。
夏と言ったら花火と祭りと雷ですね!
でも、今年はまだ打ち上げ花火をまともに見ていません…。
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