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書名:はーさん
章名:WEB拍手

話名:花火


作:ひまうさ
公開日(更新日):2007.8.6
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:293 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 庭に水を撒いて、バケツに水を汲んで、蝋燭に火を点す。

 ぽぅと闇夜に浮かんだそれに、彼女は細長い棒を少し翳した。

 闇の中だからなのか。火が付いたとたんにパチパチと弾けながら、綺麗な光の帯を描き出すモノに、彼女が歓声を叫ぶ。

「はーさん、綺麗!」
「そーね」
 ぐるりと円を描く彼女の手元から帯が続き、極彩色の帯を描き出す。

「あんまり振りまわすと危ないよー」
「あはは、キレーっ」
 普段は冷静な彼女も、こういうときは年相応になるらしい。

 あまり長くは保たない花火が消える頃、私も別の花火に火をつける。



しゅー、ぱちぱち



「きゃーっ」
 気まぐれで買ってきただけだったけど、たまにはこういうのもいーなー。

あとがき

夏と言ったら花火と祭りと雷ですね!
でも、今年はまだ打ち上げ花火をまともに見ていません…。


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