勢いよく広げられたタオルがパンと音を鳴らす。風にはためく色とりどりの衣服をぼんやりとみていたら、なんだか眠気が襲ってきて。大きな欠伸を一つ。
「はーさん、せめて隠してよ」
「んー? いーじゃん誰もいないし」
「あたしがいるでしょ」
不満そうな彼女に笑いかける。
「気を遣わないで済む関係っていいわよね~ぇ」
複雑そうな彼女はいつものように息を吐き出した。
「少しは気を遣ってください」
「あ、じゃあ、珍しくお茶淹れてあげるっ」
名案とばかりに立ち上がると、彼女が慌て出す。
「それはいい! 気持ちだけでいい! 充分!」
「先生がいいお茶葉もってきてくれたわよね」
「だ、だめ! もったいないからやめてーっ」
私が淹れると全部駄目になる、と騒ぎ立てる声が楽しくて、浮かれながら台所へはいる
「んーと、このあたり?」
「きゃーっ! 気を遣わなくて良いから大人しくしててっ」
「あ、水羊羹発見。これ食べて良い?」
手にした水羊羹ごと追い出され、笑いながらいつもの場所に座る。
「あーお茶淹れないと」
「はいっ」
慌てて出された割に、お茶はいつもどおりに美味しかった。
たまにはっつーか最近Web拍手を更新していないことに気がついたので。
五月のよく晴れた快晴の日はとても好きです
昼寝したくなるぐらい好き(仕事しろ)
気を遣わなきゃいけないのはわかっているけど
気を遣わずに素でいられる人がいるのはとても有難いなーと思う今日この頃です
次は銀魂二本立て(というほどの量はありませんが)
先に沖田でお嬢様です
拍手でも夢でも他でもリクエストは年中受付中です