砂嵐のような音で目を覚ます。そこにあるのはいつもの青い空と白い雲と緑の庭だ。
「らーららら らーらーらー」
次いで聞こえてくるのは彼女と誰かの歌う声。とても楽しそうな彼女の様子に嬉しくなって、もう一度目を閉じる。
「らーららら らーらーらー」
「うん、上手上手」
パチパチと軽い拍手と彼女らの笑い声。
「おふたりさん、唄が好きなのね」
慌てて振り返った二人を寝そべったまま笑う。
「どうぞ続けて。いい夢が見られそう」
そのまま寝ようと思ったんだけど、なんだか空気が変わったので、薄めを開けてのろのろと起き上がる。ずりずりと畳を這いずって、彼女らの傍へ近寄って、彼女らの頭に両手を置く。
客の少女は複雑そうな顔をしていた。
「私、唄なんて好きじゃない」
「じゃあ知らなかったんだ。好きじゃなきゃ、そんな風に歌えないわよ」
ぷち落ち込み中だったんですが、暖かいメッセージに救われました。
ありがとうございました!
もう少しだけ、頑張っていこうと思います。
拍手でも夢でも他でもリクエストは年中受付中です
(2008/11/24)