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書名:読切
章名:テーマ(500文字制限) - 「面」

話名:テーマ「面」 - 恋愛なんて


作:ひまうさ
公開日(更新日):2009.2.13
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:478 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

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p.1

 恋愛なんてするだけ面倒だと、女子から好感度ナンバーワンの悪友は立入禁止の屋上で、フェンスに寄りかかりながら呟く。立入禁止の屋上になんでってのはそりゃ、蛇の道はってヤツだ。

「おまえ、そりゃ」
「モテる男の余裕ってやつだ、僻むな」
「口に出すなっての」
 昼休みに教室で食べてると落ち着けないので、仕方なくここをこいつに開放してやってるだけだ。俺は付き添い。

「大体、女なんて喧しいだけじゃねぇか。好きじゃなくていいから付き合って欲しいとかいいながら、自分だけ見てくれなきゃだめだとか他の女と話すなとか、俺の勝手だろーが。それにババァにまで嫉妬する意味が分からん」
 そんな女を可愛いと思う奴の気が知れない、と心底面倒そうに呟く。なんで俺にそんな話をするのか、されても困る。

「な、どこがいいんだ? カノジョ持ちの天文部長さん」
「ぜってーテメェにだけは言わねぇ」
「そう言わずに教えてくれよ」
 恋愛嫌いの女好きに、俺の彼女の話なんかできるかっ。

「あいつに手ェだしたら、ここ開放しねぇからなっ」
「はーいはい」
 わかっているのかいないのか、奴は大きな欠伸をしながら返してきた。

あとがき

 たまに本気で面倒で、うっとうしくなる。
 でも楽しいとか嬉しいの方が多いので、いつまでも恋愛してたいな~(照
 そのせいで鬱になりそうになったりもするけど。
(2009/02/10)


公開
(2009/02/13)