読切(二次)>> ビタX>> RingRingRing - 2#朝食を食べる

書名:読切(二次)
章名:ビタX

話名:RingRingRing - 2#朝食を食べる


作:ひまうさ
公開日(更新日):2009.5.8 (2012.9.26)
状態:公開
ページ数:10 頁
文字数:8417 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 6 枚
デフォルト名:/寅子/トラ
1)
chapter1.人間の条件
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p.1

 そんなことを思い返すアタシの目の前で、急にぱちんと手が打ち鳴らされて、びっくりした。驚いた拍子に怒りも霧散してしまい、アタシはそれをしたニンゲンを振り返る。

 しょーじろーはいつもとおんなじ顔で笑ってて、じゃあご飯にしましょうねとアタシの肩を押して、洗面所を後にさせた。その力は当たり前だけどアタシより強くて、肩を抑える手を振り解くことはできないことはないかもしれないけれど、いつもと同じで少しだけ違うと主張する空気が、アタシを留める。

「しょーじろー、怒ってる。なんで?」
 返答は無くて、アタシは強制的に食堂のドアの前に立たされた。後ろから丸いドアノブを回すために伸ばされたしょーじろーの腕をじっと見つめ、ニンゲンの手で開かれたドアが開く前にアタシはくるりと振り返る。

「しょーじろー」
 なんでとかわからない。だけど、そうしたいと思ったから、そうしなきゃいけないと思ったから。両手を高く伸ばして、飛びつくようにしょーじろーに抱き着く。しょーじろーは少し驚いたみたいで、ドクドクと触れた場所から脈うつ音が聞こえた気がした。その服から、淡く百合の花の香りが鼻先に広がる。

(はじめ)は特別だから比べられない。だけど、アタシはしょーじろーも大好きだからね」
 ニンゲンにしてくれて有難うと何度口にしても伝わらないし、この魔法使いはいつも困ったように笑うだけだ。どうしたらこの気持ちを伝えられるかとタマさんに聞いたら、ニンゲンは「好き」と伝えるのがいいらしい。ただの好きじゃあ、この気持ちは伝わらないと思ったから。

「大々大好きだよっ」
 首に回した腕の力をぎゅっと強めて、精一杯の気持ちを集めて言うと、しょーじろーも抱きしめ返してくれた。

「急にどうしましたか、トラちゃん」
 あやすようにアタシの背中を叩きながら、アタシを抱いたまま歩きだしたしょーじろーは、普通にドアノブを回して食堂に入り、テーブルの前でアタシを降ろす。寸前に垣間見たしょーじろーはとても淋しい顔で笑ってて、アタシはきゅうと心臓を掴まれたみたいな気分でひどく泣きたくなって、ぎゅっと両目を閉じてしまった。理由とかわかんないけど、とにかく泣きたくて、でも泣いちゃいけないってことだけはわかっていたんだけど、どうしたらいいかわからなくて。

 少しの間の後、上から呆れまじりのため息が降って、前髪に大きな優しい手が触れた。少しだけ引き寄せられて、少しだけ前髪にしょーじろーのため息みたいなのがかかる。迷いの含まれた吐息を感じて、だけど擦り寄って拒絶されるのが怖くて、アタシは動けなかった。

 たぶんきっとしょーじろーはアタシを拒絶なんかしない。そう、わかっていても時々アタシをひどく不安になるんだ。

「あんまりゆっくりしていると遅刻しますよ」
 止まっていた時間は唐突に動き出す。ぺしりと額を叩かれたアタシが、ぎゃっ、と叫んで目を開く。しょーじろーは既にアタシの前にはいなくて、アタシの席の椅子を引いてて、やっぱり変わらない細目の笑顔で笑ってる。いつも笑っているニンゲンが本当に心から笑ってるわけじゃないって、教えてくれたのは誰だっただろうか。(はじめ)の友達だったような気がするけど、ネコの時の記憶はニンゲンの勉強をしているうちに(はじめ)のこと以外薄れてしまって、よくわからない。

「ごはんにしましょう、トラちゃん」
 ふうわりと優しく微笑むしょーじろーにやっぱりアタシは泣きたくなって。でも、たぶんきっとアタシにはしょーじろーの笑顔を返ることは出来ないから、しょーじろーが引いてくれた椅子に後足を揃えて座り、食卓へ目を向けることにした。



p.2

 二人では広すぎる部屋の中央に置かれた六人用の大きな木製のテーブルの一番端で、アタシの向かいにしょーじろーも席に着く。テーブルと同じ木の椅子に座るとアタシの胸よりすこし高い位置にあるテーブルの上には既に朝食の準備が終わっている。アタシの目の前には幼稚な鳥がラクガキされた皿が置かれ、香ばしい匂いのロールパンが二つ、アタシに食べられるのを待ち侘びているようだ。

 皿の右側には窓からのお日様の光を反射して、ぴかぴかっと光るフォークがあって、左側には皿と同じラクガキの描かれた真白いカップがある。カップの中には、同色の真白い液体が半分ぐらい注がれている。

 向かいに座るしょーじろーの前にも同じものがあって、アタシたちの間、テーブルの真ん中に一際大きな皿がある。そこには洗い立ての雫をかすかに残す薄碧の葉っぱが敷かれ、一際美味しい薫りを放つ鳥の唐揚げが小さな山みたいに乗っていて、アタシに食べられるのを待ちかねたみたいにひとつ転げた。

 じるり。

 それを見ていたアタシの口いっぱいに唾が広がり、溢れる。

「今日は特別な日ですからね」
 柔やわらかに微笑むしょーじろーを見て、慌てて口許を拭った。今からこれじゃ、(はじめ)の前でニンゲンのフリさえ難しい。ニンゲンは鳥をみたぐらいじゃ興奮しないし、よだれだって垂らさない。アタシはニンゲンとして(はじめ)に出会わなきゃならないし、ニンゲンじゃなきゃ(はじめ)を助けられないのだから。

 両目を閉じて、息を深く吸い込む。鳥の唐揚げとパンの香ばしい薫りがしたけれど、落ち着いて深く息を吐き出す。更にもう一度深呼吸をしてから、食卓を見つめる。

 今すぐ飛びつきたい衝動を抑えて、しょーじろーを見ると、彼はいつものようにくすりと微笑んだ。

「飛びつかないんですか?」
 敏い魔法使いにバレてるけど、アタシはゆっくりと首を振る。

「ニンゲンは飛びつかないもん」
「そうですね」
「アタシは、ニンゲンだもん」
 少し意外そうな顔をした後で、魔法使いはやっぱり楽しげに笑った。



p.3

「ええ、そうですね。ネコちゃんのままだと、これは食べられませんものね」
「うんっ」
 大きく肯いてから、首を傾げる。

「ダメなの?」
「もちろんです。それに、ミルクも卒業しないといけなくなりますよね」
 え、と慌てて食卓を見つめる。ここにあるもので食べられるのは、ひとつだけだ。

「パンだけ?」
「ん~、このパンも人間用ですから、やめたほうがいいかもしれません」
 まさか、ここにあるもの全部食べられないとは思わなかったから、アタシは思わず大きく目を見開いていた。こんなにも美味しそうなのに食べちゃダメなんて、しょーじろーは意地悪だ。目の前が歪んで、ぽとりとテーブルに大きな雫が落ちる。

「でも、今のトラちゃんは人間だから食べても大丈夫ですよ」
 そうなのと顔を上げて首を傾けると、しょーじろーは大きく肯いてくれたので、アタシはほっと胸に手を当てて息を吐き、目元を手の甲でごしごしと拭った。

「脅かさないでよ、しょーじろー」
「ふふふ、ではいただきましょうか」
 大きく肯いてから、アタシは両手の指を組んで、両目を閉じる。ニンゲンはこうするのって教えてもらったからだ。これが食べ物と作ってくれた人に対する感謝のキモチなんだって、教わった。

「いただきます」
「ふふっ、本当にトラちゃんは可愛いですね」
 まずはカップを両手で落とさないように手に取り、口をつけてゆっくりと傾ける。こくり、と喉を通り抜ける音と共に、すぅっと身体の中に冷たい液体が広がってゆく。ネコの時もニンゲンの時もそれは不思議な感覚で、体中の血がミルクみたいに真っ白になる気がする。

 ごくごくと続けて流し込み、呼吸するためにカップから口を離す。

「っはーっ」
 吐き出したアタシの息も満足だと言っている。



p.4

 それから唐揚げに手を伸ばそうとして、その手をパンへ向ける。理由は目の前でしょーじろーがそうしたからだ。ニンゲンになるにはしょーじろーの真似をするのが一番の近道だと、この半年で学んだ。

 パンはほっこり暖かくて、上に切れ目がある。そこへしょーじろーは緑の葉を入れるので、アタシも真似をして同じように入れる。それから唐揚げをとって、間に挟んで。

「トラちゃん」
 急に名前を呼ばれて、身体が固まる。何か間違えただろうか。

「な、なに?」
「トラちゃんの好きな苺のジャムもありますよ」
「えっ?」
 苺のジャムはアタシがニンゲンになって好きになったもののひとつだ。ほんのり甘酸っぱくて、焼きたてのほかほかのパンに塗ると格別に美味しい。

 でも、この鳥の唐揚げを挟んだパンも、アタシの手元で美味しそうな匂いを漂わせていて、早く食べてと呼んでいる。

「ど、どうしようっ」
 どうしたらと目を回すアタシを見ているしょーじろーは、とてもとても楽しそうだ。アタシはそれどころじゃないっていうのに。

 追い打ちをかけて、しょーじろーがテーブルの大皿の隣に赤いジャムの瓶をコトリと置く。アタシの両手で被えるか怪しいくらいの大きさの瓶にラベルはないけれど、中には半分より少ない黒い粒々混じりの赤黒くてどろりとした液体が入っている。液体と言ってもミルクみたいには流し込めなくて、パンや唐揚げみたいな固体じゃなくて、その中間みたいなやつだ。

「さてここでトラちゃんに問題です」
 唐揚げ入りロールパンを左手に握ったまま、苺のジャムを凝視していたアタシは、弱り切った目でしょーじろーを見た。



p.5

 テーブルの右の端でちんまりと鎮座していた、丸いものをしょーじろーが手にする。左右両方の斜め下に綺麗に伸びた二本の棒の先には、倒れないようにひらべったい足がついていて、両脇には上に向かって弧を描いた棒が伸び、棒の先にはニンゲンの手とおんなじ風に丸めてグーになっている。

 これだけだと丸いものはニンゲンに近いのだけど、耳は猫のアタシみたいに上についてて、おまけにその耳は細い棒の伸びた先に金色にピカピカ光る半円を揺らしているのだ。これもしょーじろーに姿を変えられたナニカなのかもしれないけど、アタシはいつもわからない。丸い身体にはラクガキしたみたいな丸い目と、両端を上げてニコニコ笑う口がある。鼻からは長い針と短い針が好きな方向に伸びている。

「これは」
「あ、時間君だっ」
 そういえばそんな名前で教わったことを思い出した。しょーじろーは少し困った顔をしている。

「しょーじろー、アタシ間違えた?」
 恐る恐る問いかけたのは間違えたら、学校はまた今度と言われるかもしれないと気がついたからだ。だけど、しょーじろーは左右に首を振る。

「いいえ、合ってますよ。よく覚えていましたね」
 ほっと息をついたところで手の中の唐揚げパンのことを思い出す。

「トラちゃんに問題というのはですね」
「ねー、食べていい?」
 何か驚いたような顔をしたしょーじろーはまたくすりと笑う。

「苺のジャムはいいんですか?」
 言われて、はっとアタシは思い出す。そういえば、どっちを食べようか迷ってたんだった。

「う、よ、よくない!」
「まあ、パンはもう一つありますからね」
「え?」
 しょーじろーの言葉で皿の上を見るとまだ手付かずのパンがもうひとつ。ああ、でも唐揚げをもうひとつ食べたいて欲求はどうしたらいいのだろう。パンはふたつしかないし、ニンゲンらしく食べるにはこうしないといけないに違いないのにっ。

 どうしようと悩むアタシをしょーじろーは時間君を手にしたまま、楽しそうに眺めている。



p.6

 左手にはほっこり温かな唐揚げパン、テーブル中央には絶対美味しい蕩ける苺のジャム。どっちも魅力的過ぎて、アタシは本当の本気で、どちらも選べない。

「しょーじろー、選べないよーっ」
 弱り切って顔をあげたアタシの目の前に、とん、と少し重い音を立てて時間君が置かれた。短い針が左斜め下、長い針が右斜め下にのびて、ひらかなの「へ」みたいになっている。それとも丸いお顔の怒った時のおひげかな、と時間君を見つめるアタシの顔の右から腕が伸びて、おひげを指し示す。

「いい子のトラちゃんは、いつも僕が何時に家をでているかしってますね?」
「う?」
 いつの間にかアタシの背後に移動していたしょーじろーはかがんで、アタシの耳元でよく通る声で喋る。首を捻って思い返すと、この長い針は、ぴん、と上に伸びていたような気がする。

「いち、に、さん、よん…なな?」
「はい、正解です。じゃあ今は何時でしょう」
 短いのが七と八の間で、長いのが五と六の間で、ええと、と首を捻るアタシの左からまた腕が伸びて、大皿の唐揚げをひとつ、ひょいと摘みあげる。

「あっ」
 それはアタシの前であっというまにしょーじろーの口に収まり、すぐにごくんと飲み込まれたのが喉の動きでわかる。

「えっ」
「わかりませんか?」
「わ、わかるっ、わかるよっ」
 時間君としょーじろーを交互に見て、アタシがこう思うのは当然だろう。

「唐揚げだけで食べても良かったのっ?」
「僕はパンに挟まなきゃいけないなんて、一度も言ってませんよ」
 確かに言われたことはないけれど、しょーじろーはニンゲンで、アタシはニンゲンになったけどニンゲンのことは全部はわからなくて。

「しょーじろーのバカーっ」
 真似るのが全部正しいわけじゃないなら、アタシはどうしたらいいのっ。



p.7

 声をあげて泣き出したアタシをしょーじろーは少し困った顔で見つめてる。でも、あくまでも「少し」で「いっぱい」じゃない。時々遊んでくれるタローちゃんみたいにオロオロしたりしない。つまり、しょーじろーはもしかしたら、アタシが想うほどにはアタシのことを好きじゃないのかもしれない。

 そう考えだしたらますます涙は止まらなくなって、アタシは閉じた瞳からしょっぱい滴をぼとぼと零しながら、声をあげて泣きつづけた。

 思い当たることはある。アタシがニンゲンになってから、しょーじろーがアタシを見る目は、時々ぞっと背筋が凍り付くほど冷たくなることがあるのだ。普段はニコニコ笑顔で優しいだけに、その瞳だけが温度をなくした時、アタシは毛の一本さえ動かせなくなる。

 自分でもどうにもできないくらい深く深く気持ちの沈むアタシの頭のてっぺんを、不意に暖かさが覆う。

 ぽん、ぽん、と。暖かさは何度も優しくアタシの頭を叩き、アタシは引き攣る喉を収めようともがきながら、しょーじろーを見上げた。彼は変わらないいつもの笑顔のままで、宥めるようにアタシの頭を優しく叩く。

 ぽん、ぽん、と。リズムにつられて、だんだんと気持ちが落ち着いてくる。

 ぽん、ぽん、と。涙も引っ込み、アタシはぐしぐしと拳で目元を擦る。

「こらこら、擦ったらダメですよ。初日からウサギさんの目で(はじめ)君に会いたいんですか」
 瞼の上からひやりとした冷たいのが触れて、アタシはびくりと身を引こうとした。だけど、アタシの後頭部はしょーじろーの手に押さえられて、逃げることができない。

「つ、冷たいよっ」
「我慢しなさい」
 それから、そのまま聞いてくださいとしょーじろーは耳元で囁く。

「人の真似をするのはいいですが、真似るだけではダメです。どうして、といつも考えなければ、いつまでもトラちゃんは(はじめ)君と同じ人間になれませんよ」
 しょーじろーの言うことは時々難しい。



p.8

 そっとどけられた冷たい布の向こうで優しく柔らかく、いつも通りに微笑むしょーじろーがアタシを覗き込む。

「どうして?」
「そうです」
「…どうしてしょーじろーはいつも、」
 続けようとした言葉は、アタシの喉から出てこない。小人さんがお腹で糸みたいな綱でもつけて引っ張ってるみたいだ。

 開きっぱなしの口を閉じて、じっと見上げると、しょーじろーの水の中にあるぴかぴかの黒石みたいな瞳の中で、ニンゲンの女の子が、アタシが不安げにしている。

 しょーじろーは黙ってアタシの頭を手をおき、ゆっくり、ゆっくりと撫でる。

「もし僕が」
 撫でる手がここちよくて、アタシは少しだけ淋しい気持ちを忘れた。

「僕が、」
 珍しく口ごもるしょーじろーに、アタシは少しだけ首を傾ける。

 りりん。

 後ろで鈴が鳴って、アタシはびっくりして振り返る。だけど、鈴の音は素早くアタシの後ろに移動する。

 りりん、りりりん。

「な、な、なーっ」
「ふふふ、本当にトラちゃんは可愛いですね」
 笑い声をあげるしょーじろーを見ると、そこから冷たいも淋しいも消えているのを感じて、アタシはやっと安心する。

「しょーじろー、この音なにっ?」
「さて、なんでしょうね」
「しょーじろーっ!」
 これは絶対いつもの「イタズラ」だ、とアタシはしょーじろーの楽しげな様子から確信する。

「とってっ」
「だめですよ、これはお守りなんですから」
 お守り、と復唱して、やっぱりアタシは首を傾げる。

「お守りって?」
「人間になる条件、トラちゃんは覚えていますね?」
 アタシは首を大きく縦に振る。

「アタシがネコだって、言っちゃだめなんでしょ?」
「そうです。猫のトラちゃんには、(はじめ)君の無実を証明することができませんからね」
 そうなのだ。アタシは(はじめ)から大切なものを奪った事件の全部を知っているのに、ネコだから信じてもらえない。だから、しょーじろーにニンゲンにしてもらったんだ。



p.9

(はじめ)は何もしてないもん。(はじめ)はいつも笑ってなきゃ、」
 (はじめ)から、あのお日様みたいな笑顔を奪ったヤツを、アタシは絶対許さない。

「アタシ、(はじめ)がまた笑って遊んでくれるならなんだってできるよっ」
 あの時と同じ言葉をアタシはしょーじろーに、握り拳で宣言する。だけど、ふと気がつくと、さっきまでしょーじろーのいた場所には誰もいない。ぐるり、体ごと視線を巡らせる。

 りりりんっ。

「あーっ!」
 アタシがしょーじろーの姿を見つけたときには既に大皿の唐揚げ、最後の一つが彼の口に収まった後で。

「しょ、しょーじろーのバカァっ!」
 アタシはまた同じ台詞を繰り返したのだった。

「さっき、僕が時間を聞いた理由はわかりますか?」
「うぅ、ずるいっ」
「トラちゃん」
「アタシの唐揚げーっ」
 時間の理由なんかアタシにはどうだって良かったのに。しょーじろーはいじわるだ。

 り。

「トラちゃん、口を開けてください?」
 泣き出しそうなアタシが顔をあげて、何と言おうとして開いた口にパンが飛び込んだ。それは皿にあったロールパンで、当然全部は入らない。

「今日は一緒に行かないといけませんからね。早く食べないと遅刻してしまいます」
 加えたまま何とか口を動かして、パンを食べるともそもそした食感の中に優しい甘さがとろりと広がる。大好きな苺ジャムだ。

 気がついたら呼吸も忘れて、必死に食べてて、気がついたら息が止まってて。

「~~~っ!」
「はい、ミルクです」
 しょーじろーから渡されたカップのミルクを慌てて、のどに流しこむ。

「っはーっ、おいしーっ」
「良かったですね」
 唐揚げパンもその調子でと言って、しょーじろーはテーブルの上を片付け始めた。



p.10

 しょーじろーの背中を見送ってから、アタシは改めて、手元の唐揚げパンを目の前まで持ち上げた。

「あーっ」
 いつのまにか余計な力が入っていたのだろう。がっちりと握りしめた左手の中で、あんなにも美味しそうだった唐揚げパンは無惨な姿をアタシの目に曝している。

「あうー」
 どうもアタシはあの事件を思い出すと、力んでしまうらしい。台所に消えたしょーじろーと手の中で、何度か視線を往復させる間もアタシの手元からはそれでも美味しそうな薫りが誘う。

 アタシを食べてと呼んでいる。

「んうー」
 考えた末、アタシは思い切って、かぷりとそれにかじりついた。瞬間、じわりと口内に広がる肉汁とほんの僅かの塩味に、アタシの目の前もじわりと歪む。

 美味しい。

 あとはもう一気に口に押しこみ、ほうばったまま幸せな気分を噛み締めながら咀嚼し、十分に味わってから、ごくりと飲み込んだ。それから、手にまだ残っている残り香を嘗めとろうと口を近づけ。

「トラちゃん、食べ終わりましたか?」
「うわ、は、はいっ」
 しょーじろーの声で慌てて、その手を後ろに隠す。見つかったらまた、学校に行くのを、(はじめ)に会うのを延期されると思ったから。

 そんなアタシの焦りを知らないで、何気なく近寄ってきたしょーじろーはアタシの右手首をとって、手にした真っ白い布巾で丁寧に拭く。ばれたかどうかアタシがびくびくしていると、しょーじろーはアタシの左腕を掴んだ。

「どうかしましたか?」
 そう、しょーじろーが聞いたのが当然なほど、アタシの身体は跳びはねていた。

「なななんでもっ」
「ふーん? とりあえず、左手も出してください」
「なななんでっ?」
「なんでって、汚れたでしょう?」
 なにを当たり前のことを聞くのかと笑いながら、しょーじろーは隠していたアタシの左手をあっさり捕まえてしまった。真っ白い布巾が手の平から指の一本一本まで丁寧に拭いてゆく。

「あうー」
 結局、しょーじろーから顔を背ける他、アタシが名残惜しさを堪える方法はなかった。

あとがき

前回はGW前の書きなぐりにコメントありがとうでした。
休み明けに続けようか迷っていたのですが、もう少しだけ細々続けます。
(2009/05/08)


これ、一応学園モノです。まだ登校もしてないけど(笑)
いつまで続けるかが問題。
ちょこっと改行修正加えました。
(2009/05/11)


食事を美味しく書くって、難しい
寝逃げさんの近藤家には敵わないなと思います。


まだ食べられない
(2009/05/14)


とうとう10回まで来てしまったのに、登校できない


いい加減、食べさせてあげたいけど、からかって遊ぶのが楽しすぎる←
(2009/05/18)


昨日ちょっとだけ載せた弱音日記を読まれた方には、見苦しいものをお見せしました
たまに吐き出したくなるんですよね。
まだトラの話は始まってもいないってのに


帰り電車の揺れって心地良すぎ
(2009/05/21)


週末はの義祖父母の引越手伝いに出掛けてて、休んだ記憶がない。
やすみたーい!!!
サークル「物語工房」にて、ただいま推敲しつつ、投稿連載中
(2009/06/01)


昨日に引き続き……内容は違いますが、仕事で遅いです。
基本的に体力がないから、寝不足でふらふら


やっと主題の鈴が出てきた
(2009/06/04 22:54)


黒い歴史はトラに消してもらおう。うん。


眠い(ρд-)zZZ
内容が迷走してきてますが、ゴールは見失ってませんよ
(2009/06/05 19:41)


蒸し暑さでバテバテ


やっと朝食が終わった~
長い話は、寄り道で番外書きたくなる(そして終わらなくなる
(2009/06/10 19:44)


朝食までの道程が、まさかこんなに長いとは。
(2009/08/19)


公開
(2009/09/03)


公開
(2009/09/04)


公開
(2009/09/05)


ファイル統合
(2012/09/26)


こめんと閲覧

  • しょーじろーは
    トラちゃんのこと何でも
    お見通しなんですねぇ


    私も汚れきった手を拭いて欲しいですぅ


    トラちゃんはギュッてしたくなる位
    可愛いですねぇ
    美味しいパンが食べられてよかったぁ


    あれアバ変えたのですね
    でもやっぱりうさたん(≧∇≦)
    (2009-06-11 21:04:00 モスク☆)
    • いつもコメント有難うです♪


      いつも仕事頑張ってるモスク☆さんに、しょーじろー貸しましょうか?←


      トラちゃんは可愛いのが売りです(笑)
      褒められると嬉しい


      髪型がどうもしっくりこないんですよ~焏
      うさ耳は必須装備です
      (2009-06-11 21:11:00)
  • 本当に、毎度ちょっとしたことにスポットライトを当てて、トラちゃんの可愛さを表現してるのが凄いなぁ
    ようやく食事も終わって、ついに学校に行くことになるんですかね
    (2009-06-11 09:29:00 ごっち)
    • 今回のこの話は、実はちょっとしたことにスポットライトを当てるのが目的の一つですからねー
      そこに気が付いていただけて、かつ可愛さが伝わっていればもう満足ですv
      ……学校へ行くのがだんだんとどうでもよくなってなんて来てませんよ?←
      (2009-06-11 10:13:00)
  • 絶対猫の状態なら食べられないモノですよね!(ぇ)
    それにしてもトラちゃん可愛いですvv(人▽`*)
    (2009-06-10 20:03:00 久遠)
    • 可愛いは最強です
      唐揚げだけならともかく、+パンだと、無理そうですよね(笑)


      いつもコメント有難うです♪
      (2009-06-11 07:51:00)
  • なななんでもないよ?
    トラちゃんの手を拭きたくて布巾の用意なんかしてないんだからね!(右手に握りしめた布巾
    (2009-06-10 19:47:00 落葉 剛)
    • 布巾に食いついてくるとは……!
      もくは食べるの上手そうですよね~いつになったらトラはもくのようになれるのか焏←


      いつもコメント有難うです♪
      (2009-06-10 19:59:00)
  • 相変わらず可愛いトラちゃんは、何か強い決意があるんでしたよね。
    毎回の可愛さにそれを忘れてしまいます(笑)
    いつになったら朝食が終わるのやら(●´mn`)
    (2009-06-06 12:32:00 ぢょにぃ)
    • コメント有難うです♪


      ただ可愛いだけなら、猫のままのが良いですよね!←
      そろそろ長い朝食も終わりますよ~
      (2009-06-08 08:05:00)
  • 家で飼っていたニャ~ン達は
    私が唐揚げを食べてると
    お箸から手で奪っていく子と
    ニャア~~と鳴き続ける子と
    じぃ~っと大人しく待ってる子がいました


    あの子達が人間になったらと想像すると
    面白いですねぇ


    ミルクが物凄~く美味しそうに感じました
    しょーじろーは優しいですね


    私は人と視点がズレてるので
    いつも的外れになっちゃってスミマセン
    (2009-06-06 11:53:00 モスク☆)
    • なんて想像力かきたてられるニャン子たちっ!
      私は飼ったことないので変なところがあったら言ってくださいね


      いつもモスク☆さんのコメント、励みにしてます♪
      (2009-06-08 08:00:00)
  • ついに食べた!
    ……ってか食べさせられた!?
    もう、しょーじろーったら強引なんだからぁ


    ――とかトラちゃんが言ったら若干ひきそうだなんて、どうでもいいことを想像してしまった(笑)
    (2009-06-06 09:41:00 ごっち)
    • コメント有難うです♪
      想像力豊かですね~
      まあ、トラは成長したら言うようになるかもしれません(笑)←


      トラ(猫)絵は恥ずかしいので、1時間もおけませんでした
      マジで園児以下なので澈
      (2009-06-08 07:54:00)
  • やっと食べれたーっ!(ToT)長かった!www
    (2009-06-05 19:48:00 落葉 剛)
    • 本当、この一口まで長かった焏
      (2009-06-05 20:02:00)
  • うお、なんだかとんでも設定の予\\感?
    (2009-06-04 23:02:00 落葉 剛)
    • そこまで大層な設定かどうかの自信はないです(きっぱり)


      とりあえず、トラにとっての人間になる理由がやっと書ける……長かった……焏


      コメント有難うです♪
      (2009-06-05 07:42:00)
  • しょーじろーの謎が深まりました


    トラちゃんの涙が可愛さの他に
    緊張感のようなものを感じました


    お引っ越しお手伝い大変でしたねぇ
    (2009-06-01 22:51:00 モスク☆)
    • しょーじろーにも色々あるのですよ。おいおい明かせたらと思います


      緊張感ですか?
      久々に書いた私の緊張が移ったのかも。気分が多分に反映する性質なので~


      いつもコメント有難うです♪
      (2009-06-02 07:51:00)
  • しょーじろーは中々罪な奴ですね(笑)
    それにしても、トラちゃんは泣いてる姿も可愛いんだろうなぁ
    (2009-06-01 21:27:00 ごっち)
    • いつもコメント有難うです♪
      しょーじろーは「先生」ですからね~優しいだけではだめなのですよ
      まだまだ可愛い泣き方でしょうね。ニンゲン一年生ですから
      (2009-06-02 07:47:00)
  • トラちゃんが泣いてるの想像したら切なくなった(´;ω;`)
    文才あって読んでても楽しいです。
    サークル覗かせてもらおうかしら(*´∇`)
    (2009-06-01 12:19:00 ぢょにぃ)
    • いつもコメント有難うです♪
      書いてる私も切なかったです……でも、書かないでは進めないのですよ~


      私の場合は経験に寄る所が大きいので、ぢょにぃさんが本気で書こうとしたら敵わないかもです♪


      物語工房で書くと人によっては感想んの他に添削もしていただけるので、どんどん文を追加&変更しています(ェ
      (2009-06-01 12:58:00)
  • トラたんカワユス(●´mn`)
    朝ごはん冷めちゃうぞ~。
    しかし、朝から唐揚げとは…こってますね~。
    (2009-05-22 07:05:00 ぢょにぃ)
    • コメント有難うです♪


      馬鹿な子ほど可愛いのです←
      朝から唐揚げは大分もたれると思うのですけど、「特別な朝」なので「特別なご飯」なのです。


      そろそろ冷めますけど、猫舌にはちょうどよい頃合い……←あ
      (2009-05-22 08:14:00)
  • 挟まなくても食べられたのかぁ~
    衝撃的なセリフですねぇ(*´∀゜)
    (2009-05-21 23:53:00 モスク☆)
    • コメント有難うです♪


      トラにとってもかなりの衝撃です!
      その様子もきっと可愛い←親バカ
      (2009-05-22 08:11:00)
  • しょーじろーあんたはドSデスカ(°□°;)
    はーやーくー食べさせて幸せにしてあげてぇー!
    でないとチキンステーキマタタビ添え先にあげちゃうから!(しつこい
    (2009-05-21 22:55:00 落葉 剛)
    • いつもチキンステーキマタタビ添え、有難うです(笑)
      トラの登校までの道程は遠い……←


      しょーじろーにそういうこというと、背中に黒い羽の生えた生き物に知らない世界へ連れていかれますよ☆


      ところで、チキンステーキマタタビ添えってどれぐらい美味しいんでしょうか。賞味してみたいなぁ
      (2009-05-22 08:07:00)
  • 相変わらず可愛いぞ~
    そしてまだ食べられないトラちゃん(笑)
    こういうタイプの話を書くためには、一度常識を取り去って物事を考えないといけないと思うので、それを書けているってことが凄いと思います
    でも、そろそろ食べさせてあげて~(笑)
    (2009-05-21 21:36:00 ごっち)
    • コメント有難うです♪
      そろそろ食べられるとは思うのですが……トラの速度なので……。


      一応人並みの常識は持ち合わせてるとは思いますが、自称変態な人たちに「立派な変人」と言われます
      何故かな……(笑)
      (2009-05-22 08:00:00)
  • トラちゃん可愛いですーvv
    登校まで頑張って下さい!!(・ω・)ノ


    あと、ラプンツェル・ラプソ\\ディの方もちょっとずつ読んでます!
    ひまうささんのお話は可愛くて好きなので楽しんで読んでますよー。
    (2009-05-21 21:15:00 久遠)
    • コメント有難うです♪
      トラは好かれて幸せ者ですね~


      ラプンツェルまで読まれていましたか。有難うです♪
      あれも進めなきゃ
      (2009-05-22 07:55:00)
  • 私でしたらまず
    パンの半分まで唐揚げで
    残りの半分をジャムにして
    一気に2種類食べまくります
    (2009-05-19 18:59:00 モスク☆)
    • その手がありましたか……!
      でもトラは気づかなそう(笑)
      (2009-05-19 19:12:00)
  • 時計はめざましテレビのか(´∀`)
    それともドクタースランプアラレちゃんのか…。
    朝ごはんまで10回を越えるなんて、ある意味すごい(*´∇`)
    (2009-05-19 06:41:00 ぢょにぃ)
    • どちらも頭にありました(笑)


      私もケータイ直打ちでこんなに続けるとは思いませんでした~
      何度かこの辺でやめようかなと思ったのですが、温かい感想に支えられました。


      本当に有難うです!
      (2009-05-19 07:54:00)
  • 時間気にしてええぇぇぇ!!!!


    そんなトラちゃんに落葉シェフから差し入れ
    つチキンステーキマタタビ添え
    (2009-05-18 21:35:00 落葉 剛)
    • 酔うから。酔っ払っちゃうから。
      マジで登校させない気ですか。(笑)


      確かにそろそろ時間を気にしないといけないんですよね~
      もっと言ってやってください
      (2009-05-19 07:50:00)
  • め○まし君(笑)
    ってか、まだおあずけ状態なのですね~
    ちょっとかわいそうだけど可愛い
    (2009-05-18 21:25:00 ごっち)
    • 時間君はそんなような生き物です(笑)


      こういう状況って、本当カワイソウだけどカワイイんですよね
      (2009-05-19 07:47:00)
  • トラちゃん
    なかなか食べられませんね
    猫にとって唐揚げの魅力って
    相当なものですょね
    究極の選択ですね(≧ ≦)
    (2009-05-18 20:38:00 モスク☆)
    • あげたての唐揚げは魅力的ですよ!
      ちゃんとした苺ジャムだってものすごく美味しいし、究極の選択です


      モスク☆さんならどうします?
      (2009-05-19 07:45:00)
  • う、うぉ。
    トラちゃんかわええω`*
    毎回女の子が可愛いですねω`)
    (2009-05-15 00:19:00 寝逃げ)
    • コメント有難うです♪
      うちのトラはカワイイでしょー←親バカ


      朱のメイドさんに負けないぐらいカワイ(略
      (2009-05-15 08:20:00)
  • いったいトラちゃんは
    どぅするんでしょう(*^。^*)ワクワク
    続きが気になります
    (2009-05-14 23:49:00 モスク☆)
    • コメント有難うです♪


      どうするか、私も決めかねてます
      (2009-05-15 08:17:00)
  • うおぉ…
    究極の焦らしプレイですね(ぉ
    (2009-05-14 23:48:00 落葉 剛)
    • コメント有難うです♪


      究極ですよ。トラには人生の選択に等しいほどに!←
      (2009-05-15 08:13:00)
  • うおっ、早く食べさせてあげて欲しい
    から揚げパン完成直後に苺ジャム出されて困っちゃうところがまた何ともかわいらしいこと
    (2009-05-14 23:25:00 ごっち)
    • コメント有難うです♪


      美味しいもの二つ出されると、すごく困りますよね!
      トラは園児並の思考なので、また格別なのですよ~(笑)
      (2009-05-15 08:11:00)
  • 『ぷはー(*^。^*)』
    milkは美味しいデス
    満足満足


    電車調整して欲しいですょね
    体冷えちゃいますょねぇ
    (2009-05-13 23:08:00 モスク☆)
    • 満足感が伝わったようですね
      いつもコメント有難うです♪


      通勤電車で空いている席に座れるだけマシなんでしょうけどね~
      (2009-05-14 07:51:00)
  • トラちゃんの涙に落葉も涙した!
    もくではありえないと(どーん




    ちなみに「いただきます」の習慣は欧米ではなかったり。
    主にアミニズム文化(精霊信仰)のある地域でしかこの手の習慣はありません。
    (2009-05-13 10:06:00 落葉 剛)
    • え、もくだってあるでしょ。もくの嘘泣きなら、誰でも涙しますって!←違


      博識ですね~。
      この話は現代日本なので「いただきます」なのですよ~。これを知らないと今後が大変なことになるので…(ぇ
      (2009-05-13 12:56:00)
  • 最初から読ませていただきました


    何かもう、表現がとにかくかわいらしくて、思わず頬が緩んじゃいますね
    ひまうささんの文章はとても読みやすいから凄いなぁって思います。
    どうも日記に書くとなると、文字数を気にしないといけないから纏めるのが難しいんですよね
    (2009-05-13 10:05:00 ごっち)
    • うわぁ!まさか、ごっちさんからコメントいただけるとは思わなかったです!有難うです♪


      可愛らしいだなんて、時間かけた甲斐があります~っ
      日記や掲示板だと本当に文字数を気にしますよね~……まあ、他で書けって話でもあるかもですが(笑


      コメント本当に嬉しかったです。有難うございます♪
      (2009-05-13 12:53:00)
  • むしょうに唐揚げが食べたくなりました


    素敵な作品なので
    ずぅ~っと続けて下さい。(^▽^。)
    (2009-05-12 00:29:00 モスク☆)
    • コメント有難うです♪
      てか、食べたくなっていただけましたか!
      もっと詳しく美味しく唐揚げを描かないといけないなぁと、実は反省中でしたので、ちょー嬉しいです
      (2009-05-12 08:08:00)
  • いつまでも続けちゃってくださいよ(≧∇≦)
    描写が「我輩は猫である」に通じるものがあって物語全体が生き生きとしてますよね。
    うちは展開が淡白だからな~(ぉ
    (2009-05-11 21:23:00 落葉 剛)
    • コメント有難うです♪
      我輩は~に通じますか!?
      あわわ、もったいない評価を有難うです!


      そちらの猫話はラジオらしいと思うので、それはそれで良いですよ~
      (2009-05-12 08:05:00)
  • うわ、王道だ…どこぞの人間化した猫もラブコメ路線に挑んでるけど天と地ほど差が…orz
    もくもトラちゃんみたいに生まれりゃよかったのに(ぉ


    とにかく…トラちゃんに萌え死にました(どかーん
    (2009-05-08 20:09:00 落葉 剛)
    • たぶん、トラが生まれ変わるともくみたいになるんですよ(笑)←


      コメント有難うです♪
      (2009-05-09 16:58:00)
  • なんだかイイ展開になってきましたね(●´mn`)
    続けて下さい(*^□^*)
    (2009-05-08 11:53:00 ぢょにぃ)
    • やっと食卓につきましたよ。長い道のりでした………て、まだ登校もしてないし(笑)


      コメント有難うです♪
      (2009-05-08 16:34:00)
  • 可愛くて優しくてちょっぴり切ない思いと
    不思議な世界が体感出来て
    素敵なお話です(^‐^)
    アニメで観てみたいです
    ジブリのような感じのリアル系のアニメで
    想像すると楽しくなります(^o^)
    続きのんびり待ってま~す♪
    (2009-05-08 11:14:00 モスク☆)
    • トラの世界を体感しちゃいますか!?
      うわ、凄く嬉しいですっ
      この後もそういっていただけるように頑張って書きます


      コメント有難うです♪
      (2009-05-08 16:32:00)
  • 久しぶりですね。
    間の条件、毎回楽しく読んでましたよー


    世間知らずのトラちゃんも可愛くて好きですが、個人的にはしょーじろーさんが好きです(笑)
    まだ出て来ていない一さんも気になっていたりとかして←


    更新頑張ってください。
    いつも楽しみにしてますv
    (2009-05-08 08:56:00 彗)
    • 楽しんでいただけて嬉しいです
      これだけでしょーじろーが気になってしまいますか!
      彼の魅力はまだまだこれからですよ!←


      コメント有難うです♪
      (2009-05-08 16:25:00)