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書名:読切
章名:SF/魔法系

話名:資料室にて。


作:ひまうさ
公開日(更新日):2008.10.7
状態:公開
ページ数:1 頁
文字数:451 文字
四百字詰原稿用紙換算枚数:約 1 枚

ナズナとイヅナ

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p.1

 ナヅナの腕にイヅナは震えながら縋り付く。

「なーちゃん、私、怖い」
 自分の人の良さにうんざりしつつ、ナヅナはイヅナを引っぺがした。

「自業自得」
「得なんかないじゃんっ」
「…因果応報のがよかった? とにかく、待っててあげるから、さっさと済ませちゃいなさい」
 二人のいる戸の前には社会科資料室とかかれている。

「一緒に来てよっ」
「やだよ。埃被りたくないもん」
「共犯でしょ? なんでなーちゃんは怒られないのよ」
「生徒会に入ってるからじゃない? …馬鹿兄が」
「そんなのずるい~っ」
 あーもうごちゃごちゃと煩い。

 思い切って戸を開く。

「ほら、ユーレイが出る前にさっさと終わらせなさいって」
 そこは神隠しにあうといういわくつきの資料室だ。が、馬鹿兄がいうには単なる噂に過ぎないらしい。

「やだ…ッ」
「わがままも大概に、」
 ゆらりとイズナの姿が揺らぐ。

「な、ナヅナちゃん!」
 空間が揺らぐ。

「いやだ、いやだよぉ!」
 なんで泣いてるの、イズナ?

 この顔に弱いんだとイズナの薄茶の髪に延ばした手は空を切り、その姿はかき消えた。

あとがき

--つづく←ウソです


某ゲットのSNS日記で、人様の日記イラストになんとなくイメージされて書いてみた話です。


緋色さんのらきがきの
左→ナズナ
右→イズナ
(2008/10/07)


こめんと閲覧

  • どうぞお好きになさってください!
    こんな素敵なものを書いて頂けたんならなにされても構\\いません
    (2008-10-08 07:19:00 緋色)
  • あああありがとうございますーっ(ω;`)!!!!
    うれし過ぎて泣きです炅
    ほんとに凄いです!私の駄絵がこんな文章に!
    創作意欲がもりもり湧いてきました
    本当にありがとうございました!
    (2008-10-07 17:57:00 緋色)
    • こちらこそ。
      こんな風に絵につけるのは久々で楽しかったです。
      続きか、オチを書いても構いませんか?
      (2008-10-07 23:04:00)