開いた本は一面真っ黒で、真ん中には小さな影がひとつ。二頭身で紺のローブに紺の三角トンガリ帽子で、帽子には紅のリボン。まるでファミコンから出て来たみたいな。
次の頁には大きなテーブルがひとつ。座ってるのは魔女が一人。テーブルには紅いリボンの黒猫が一匹。
猫はつまらなそうに言いました。
「なんで帰しちゃったんですか? 私はてっきり明日のパーティーのためにあの者らを助けたのかと思いましたよ」
魔女がカップを持つ仕草すると、その手に湯気の立つカップが現れる。
「貴女はなんでも出来る力がある。魅了の魔法だって使える。なのに何故使わないんですか?」
黒猫の問いに答えず、魔女は片手をテーブルに翳した。撫でるように動かすとそこには湯気の立つ御馳走の数々と、特大のケーキ。
「貴女はこの世界で最後の魔女なんですよ。ハロウィン・パーティーを一人でなさるおつもりですか」
最後の魔女は口端を吊り上げて、笑った。
「あら、いてくれないの? 大喰らいの貴方のために用意してあげたのに」
黒猫は一つため息を吐いた。
「勿論いますよ。私はあの者らのように恩知らずじゃありませんからね」
一度宙返りすると、黒猫は人の姿になりました。
「とりあえず、ハッピー・ハロウィン。マイマスター」
たぶん心理テストかなんかなんだろうけど、ネタに直結しました。
Q1.開いた本には、恐ろしい魔女の絵が。。。その魔女の性格とどんな魔法を使うのかを答えよ。
A1.恐ろしい姿=二頭身のいかにもな魔女。性格は捻くれ者。どんな魔法でも使えるけど、日常業務にしか使わない。
Q2.この魔女の城に捕まっている。その人数は?
A2.たくさん捕まっていたんだけど、逃がしちゃった。残ったのは一人。
て感じかな!
(2008/10/30)